令和4年2月 リアル定例会

 

一人目

 普通の生活ができていないが、そのことに折り合いをつけたい

自分の親世代を考えると、家庭を持ち、家を持つのが当たり前であった。それに付随して年収もそれなりにあった。

 今はすべてができていないが、それをどのように考えればいいか

 まず、家族を持ちたいかというアンケートに対し、自分以外はみなさんいつかは持ちたいとのことでした。

 ただ、家庭を持つにしても、自分の発達障害の特性上、パートナーとうまくやっていけるかとの心配があるとのこと。

 自分は、家族を持ちたいとは今でも思いません。なぜか。前述のパートナーとうまく行かないのではないかとの考えからです。

 もともと孤独はあまり感じない性格ですが、年齢を重ねるとさすがに孤独感というものを感じるようになりました。

 老後、孤独死はさすがに怖いと感じるようになってきました。

 孤独に対してどのように対処するということに関して、人脈を見つけるということで、差サークル、また、SNS内での繋がりを見つけるとの回答がありました。

  孤独を感じるときはいつか、との質問には暇なとき、だから暇をなくせば、孤独は感じないのではないかとのことです。

 家庭を持つことは、昭和の時代は社会人として当たり前だったのが、いまや定形でも難しくなってます。ましてや我々となれば結婚しているだけで勝ち組に入るのではないでしょうか。

二人目 

今年入社したが、社員の中の話の中に入っていっていいか悩んでいるとのこと

人間関係はどのようになっているかというと、小さいオフィスで、社長以下 50代男、30代男、30代男、30代女の構成

 一番話すのは30代女性だそうです。

 やはり、一番年代も近く、直属の先輩ということで30代女性と話すことが一般的でしょう。

 小さなオフィスなので、派閥というものはないらしいのですが、まだ入ったばかりのせいか、それぞれの社員の趣味や家庭の状況等もわからないとのこと。

 ここは、それぞれの個性、特性をリサーチする必要があるのではとのこと。

 コミニケーションを潤沢にする。その下準備が必要とのことでしょう。

3人目

 職場の同僚が気分屋であいさつすらしなかったりする

 この問いに対して

 あいさつができない理由があるのではないか

必ずしもその人が自分を嫌っているとは限らない

 どうしても、我々は白黒、0か100の考えに陥ってしまいます。

また、確かに社会規範としては挨拶は当然ですが、相手に強制できるものではない。

強制できることは法令でさだめられた義務と権利、それだけです。

我々はどうしても、自分ルールを絶対視し、相手に強要する傾向がありますが、気をつけるべきだと考えます。

4人目

自分の先輩、事実上上司になる人のチェックが細かい。

この上司になる方は、最近人事移動により上役がいなくなったので、組織の中では最古参となり事実上トップの位置になったとのことです。

 職場でも信用されている人物なので、ここは敵対関係にならないことが重要です。

 まず、チェックが細かい原因は以下が考えられます

 1⃣その人の性格

 2 トップになったことに対するプレッシャー

 3 今まで本来すべきだったことを実施していなかった

これらに対しどれが原因であっても仕事で上司の命令ですからそれには従わなければならないのですが、細かいことをチェックされるとイラッとくるのも人情。

 しかし、ここは、何が自分にとって得か損かを考えることです。

  自分が得だと考えてれば、感情的にもならないのではいかと思います。

 あと、チェックをされる前に、報告してしまう。チェック表などを自分で作り、先回りをすると、それ以上上司は言わなくなるのではないかとの意見もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和4年1月 リモート定例会

  一人目

  今、就職活動をしているが、自分の症状(困り具合)をどのように伝えればよいか。

その方は、障害者雇用を希望しており手帳も取得しているが、手帳の内容は発達障害ではないとのこと。発達障害はグレーゾーンとのことです。

 発達障害の内容は各個人で症状、困りごとは違うから、人事担当に詳細に説明しなければならないことは必須でしょう。

 ただ、発達障害じたいがどこまで理解されているかが、問題です。最近はある程度はこの言葉は世間に知られてはきたが、実際にどれだけ理解されいるかは疑問です。

 精神疾患は誤解も多いので、じっくりと説明して理解してもらう。これが王道でしょう。

二人目

 彼氏が自宅に来たが、部屋の乱雑さを指摘された。、片付けようとするとストレスが貯まる。この彼氏とは将来、同居も考えているが、どうすればいいか

 部屋をどのように整理整頓するかは、様々なテクニックがあってそこは実施できることをしていけばいいのですが、実施できないで今のままだった場合はどうするか

 同じ屋根の下に住むことは、様々な相手への思いや要望があり、同じく相手からも同じものが出てきます。それをどのように調整するか?

 自分の現状を相手に理解してもらうには、一人目のように丁寧に説明していくことが必須ですが、いきなりすべてを理解してもらおうとすると相手は引いてしまうので、そこは小出しに時間をかけてゆっくりと理解してもらうことが必要でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和3年12月 室蘭市リアル定例会

  今回は、参加者2名。それもいつも来ていただける常連さんということで、雑談、内輪の話を日曜の昼下がりにだらだらとしていました。

 当自助会は、悩みや方策を研究し、解決に導くのが第一目的と考えていますが、こんな時間があってもいいのではとも思います。

 人間同士のプライベートな繋がりはこのような雑談から始まるので、雑談が苦手な我々はどうしても、孤立しがちです。

 定形の方は、幼少の頃から、雑談力を鍛えてきているはずです。が、我々はその雑談力が乏しいのですから鍛錬をしないといけないはずです。

 苦手だから避けるのではなく、技術を習得していくことが必要ではないかと考えています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和3年11月 リモート定例会

  一人目

 今年4月から就職したが、我々特有の困りが多発。上司に診断を勧められて受けた結果がASD・ADHDだったとのこと。

 実際にどのようなことが職場で困っているか、との問いには

①命令などの発言されたことを忘れてしまう

②相手に対しての返答がうまくできない とのことでした。

“①”ですが、ワーキングメモリーが不足していることが原因でしょう。

 まずメモですが、相手の言ったことをメモに取ることはできるようです。

 そのあとが

・メモをどこかに無くしてしまう。

・何を書いたか思い出せない。との回答です。

 ①のどこかになくしてしまうことの対処としては、常に放さず、それこそトイレに行くときも持っていることが必要でしょう。首にぶら下げるメモ用紙や手首にブレスレットのようなメモ用紙は販売しているので、それを身につけるのも良いでしょう。

 その後、メモの清書(復習)を時間を置かずにすること。

 自分で書いた字でもあとから何を書いたかわからないことはよくあります。

 記憶が確かなうちに書き直しておくことが重要でしょう。記載した後すぐに清書するのが理想ですが、長くとも半日経過しないうちに清書するように心がけることです。

 ②は、相手が話している意味はわかるとのことから、言葉そのものがわからない(LD)や文脈をつかめていないわけではないみたいです。

 返答に対しての時間の経過が長いのも我々の特性、処理能力が遅い、頭の回転が鈍い、PCに例えれば、CPUが低スペックでクロックスピードが遅いということです。

 これは頭を良くするには?との問いに対する回答はいまのところ無いとのことか?

 他の参加者からは、薬で劇的に頭の働きが良くなったとの意見がありました。

 人により効果が全く違いますが、薬は試してみるべきでしょう。

他に方法はというと全く自分が調べる範囲内ではありません。専門家の方誰か教えてください。

二人目

 前々回、前回と引き続き、恋バナのお話です。

 Line ID交換、仕事帰りの食事を数回、そしていよいよ初デートとのことで、どのようにふるまえばいいかとのこと。

 異性間のコミニケーションは難易度が高く、ましてや恋愛になるとなおさらです。

 彼が運転するドライブで札幌から小樽まで行くとのことで、デートスポットは盛りだくさんでしょう。問題は行きと帰りの車内。密閉された空間だから話が続かないと、淀んだ、どんよりとした空気が流れます。それをどのように回避するかとのことでした。

 まず彼のカーオーディオに流れる音楽の嗜好は調査済みとのこと。話が途切れないように膨らませるには、嗜好や趣味等、様々な雑談テクニックを駆使することが必要でしょう。

 ただ、女性に関しては、話を聞くだけで、そのときは優しい表情を浮かべとけばいいとの意見もありました。

 女性の武器を有効に使えとのことでしょうか、妙齢の女性参加者からの意見、さすがだと感心いたしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和3年11月7日(日)13時30分から

札幌中島体育センター 多目的室

  1一人目

コロナ禍状況により、良かったこと悪かったこと

※良かったこと

 職場の飲み会がなくなった

 自分を心配してくれる人が誰だかわかった

 オンラインゲームが活発になった

 病院が空くようになった

※悪くなったこと

 人間関係で疎遠になった人もいる

 マスク警察が発生した

 各施設が休館になって、スポーツ、等サークルの活動が休止した

 ネット回線が混雑して繋がりにくくなった

 医者の指導が厳しくなった

 ネガティブニュースや投稿が多くなった

 フェスティバルやイベントが中止になった

 これを見ても

世の中は悪いこととと良いことは表裏一体だということがわかります。

 

2 二人目

 自分の周りは、変人が多い。どのように対処すれば良いか

 変人と我々はよく言われます。その方も周りはどのような職種かと聞いたら、世間でいわゆる”変人”と呼ばれる職種とのことです。(どのような職種かは差別的になるので表明しません)

 我々も変人とか宇宙人とか言われますので、自分を客観視したとの思いでしょうか?

 さて、このような状況に対しどうすればいいかとの問いに

1 相手に期待しない。どんなことをされても”こんなものだ”と割り切る

2 (1との追加)違う人種・種族だと思う でした。

 また、これらのことを対処しているとストレスが蓄積してきますので、それに対しては、休みをきちんと取るように心がけるとの意見がありました。

 その変人たちは、たぶん我々と同じ発達障害だろうと思われるとのことですが、特殊ジャンルではその能力を発揮しているので本人たちは困っている自覚はないそうです。

 以前相談があった「カサンドラ症候群」のように、得てして我々は加害者、そこまで行かなくても迷惑者になっていることは、十分認知しておくべきでしょう。

3人目

 捨てるものの選択ができない

まず環境として、貯めておく場所があるから捨てられないのだから、貯められないところ、具体的には狭く収納スペースが少ない部屋に引っ越せばいいのでは、との話がありました。

 実際に相談者の部屋の間取りを聞いてみると、6帖と8帖の二間があるとのこと。

これならば、どちらかの部屋がものでいっぱいになるまで捨てられないのではないでしょうか?

 その他いつも心がける方法として

1 期限をつける。使わないものは、例えば1年使わないものは自動的に捨てるなどと決める。また、買った時点でこのものは3年後に自動的に捨てるなどと決めておく

2 思い出があるものは、捨てる個数を決めておく

 

相談者に今思いつくもので捨てていないものはとの問いに

1 書類

2 服(サイズが合わなくなった)

3 使っていない携帯電話と充電器

これらを捨てる具体的な方法として

1 公文書等、重要なものとそうでないものを整理しておく

2 これからその服を着るためのダイエットはする気がないとのことなので、必要ないから捨てていいのでは?

3 もう使えない携帯電話ならば捨てていいのではとは参加者が言いましたが、元彼女とのメールや写真がメモリに入っている。いわば思い出のものです。

 ここは、そのような、携帯電話のメモリに入っている記録を取り出して他の媒体(DVDやUSBメモリ等)に取り出せる業者がいるのではないか?そこに相談したらとの案がありました。

 余談ですが、合わなくなって着られなくなった服は捨てればいいとのことですが、服を捨てることは、いつか痩せた自分になるという希望も捨てることだとの意見もありました。

 ものは思い出がつまっているものだから、以前の痩せていたきれいな自分は思い出としてとっておきたいとのことでしょうか。なかなか理屈どおりにはならないものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和3年10月 室蘭市定例会

  今回は、参加者が2名と少数、そして、他の会での会合でご一緒させてもらっている方たちなので、いつものような形式にはしないで、雑談形式としました。

 札幌市での開催当初から1年くらいは、少人数で実施していました。当事者会は知名度が低いときは、誰も来ないときもあるので、札幌市で開催していたときから覚悟していたから、人がいるだけで良しとしましょう。

 とりあえずしばらくの課題は、いかにこの室蘭市を含めた胆振地区に会の知名度を広めるかです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 令和3年10月定例会

一人目
 病院で今はデイケア受講しており、平穏な生活をしているが、過去のトラウマ(いじめなど)で苦しいがどうしたらいいか
 トラウマ(医学的用語ではなく一般的な意味として)に苦しむ人は、発達障害には多いと私は個人的には考えています。実際に恨みを何年も持ち続ける人は多いのではないでしょうか?
 これに対する方法として
1 好きなこと、楽しいことをしている時間を多くする。
  記憶を完全に消すことは難しいでしょうが、この楽しい時間を多くすることによって、恨みの感情が減っていくのではないかとのことです。
2 過去のことを肯定的に考える
  いじめを受けた人は、「なんで自分がこんな目に遭うんだ」とまず加害者を恨み、教師、親、そして社会まで恨みます。それ自体はおかしなことではありません。ただ、恨みは復讐を実行しないで昇華(消え去る)することは難しいと思います。
 よく、世の大成者が「あの頃の苦しいことがあったから、今の自分がある」と言います。いじめが横行する大相撲の世界でもそのような言葉を発する横綱がいることからも過去を肯定することが大事でしょう。
 PTSDの研究でも興味深い論文がありますが、戦争を経験した兵士のなかでも①太平洋戦争と②ベトナム戦争 同じ戦争経験でもベトナム戦争経験の兵士のPTSD率がすさまじく高かったとの報告があります。
 理由を推測すると、太平洋戦争は正義の戦争であり、兵士は英雄だったのに対し、ベトナム戦争は侵略者として帰還兵は地元で「悪魔」「人殺し」と罵られた時代だったそうです。(余談ですが、映画「ランボーⅠ」も主演のシルベスタ・スターローンが演じる元兵士が仕事に就けないなど、差別的に扱われています)
その結果、過去を否定し、自責の念に悩まされ、それがPTSDの原因にもなったとのこと。
 過去そのものは変えられないけれど、その捉え方を変えるのが重要でしょう。
二人目
 前回からの継続事項
職場内の憧れの彼とline交換はできた。が、その後、レスが遅い。また、これまで、3回ほど食事に行ったが、その後進展はなし。今後どうすればいいか
まず、line交換して、食事も数回もしているのだから、第一関門は成功したと言っていいでしょう。
これからの進展ですが、lineのレスも遅く、また、記載内容も定型文のよう。休日にどこかに行こうといっても返事はなしとのこ
ただ、状況を聞いてみると、その彼は、現在上半期の〆切で仕事が猛烈に多忙とのこと
このような時期は、仕事以外はなにもする余裕がない状況ではないかと考えられます。
休日もただ寝ているだけかもしれません。
このような状況のときには、たとえ恋人でも拘わるのは遠慮したいと思うので彼の仕事が一段落するまで、そっとしておくのが一番ではないでしょうか。
 また、人によりけりですが、メールやlineのやりとりは、返信が遅い(数日後とか)文章が文語的とか逆に絵文字が多いとかあるので、彼の返信状況が遅いとか、文体が文語(敬語)を使用しているからと言ってもそれは、通常の状況かもしれないことを認識すべきでしょう。
その他の留意点として、職場の雰囲気はプライベートに関心を持つか。
 個人主義が徹底している職場ならプライベートは関知せず、何をしても自由ですが、個人の行動に干渉する職場ならば、男女の関係は恰好の噂にされます。その彼はもしかしたらそのことを気にしているかもしれません。
 我々は雰囲気や空気を読むのが苦手ゆえに大胆な行動をしてしまう傾向がありますが、それにより顰蹙を買い、他人を遠ざけることもあることがあることを認識しておくべきでしょう。
三人目
現在人口10万人の地方都市に住んでおり、B型就労作業所に通所しているが、賃金(工賃)や安いので転職したいとのこと。
人口10万人規模ならば他のA又はB型就労作業所も数カ所しかないので、見学、体験して自分に合えばそこに就職すればいいのですが、それがない場合どうすればいいか?
障害者雇用に拘るのならば、民間企業で募集しているところはほとんどないので、地方公務員(市役所・都道府県庁など)はどうかと尋ねたら、臨時職員(会計年度職員)は半年、長くても1年で契約終了する。
そこから更新は、他に希望者がいなければ更新されるが、実際には障害者雇用はとても倍率が高く他に就職希望者がいれば、そこで契約終了になるとハローワークで説明されたとのこと。
そうなると仕事を見つけるために、大都市に引っ越すことを考えますが、問題として住居をどうするか?
住居を借りる際には、我々特有のハードル、障害者には賃貸できないところがあったりします。障害者だからグループホームに住むことも一案ですが、集団生活ゆえに合わないこともあるでしょう。個人で借りたいのならば市の社会福祉協議会に相談してみるのも手ではないかとの意見もありました。
大都市ならば他に相談するところとして福祉系NPO法人がありますが、この規模の都市では、存在しないこともあるので、確かめておく必要があります。
やはりある程度の収入があることが、何をするのも基本とのことでしょうか。

 

 

 

令和3年9月リモート定例会

今回は、参加者が7人とリモートとしては、多数の方が参加していただきました。
リアルでもそうですが、継続して実施することが、参加者を増やしていく鉄則であることは十分知っているつもりです。コロナにより、室蘭市での9月に開催する予定だったリアル定例会が中止となったことからも、このリモート定例会は続けていきたいと思っています。
(一人目)
 仕事について、現在の仕事(介護職)を辞めて、他の職種に就きたいと考えているとのこと。
 前回からの参加者ですが、介護職は人手不足から様々なことを求められる、マルチタスクが要求される状態で、この仕事を続けるのは無理との判断でした。
 それならば、次に自分が望む職種はどのようなものかと訪ねたら、

①梱包や製造などの工場におけるライン作業

②清掃業とのことでした。
 マルチタスクが求められない、単純作業を黙々とするイメージですが、ただ、注意点として
①このような単純作業のところは体力が求められる
②工場などのライン作業は、複数ラインを同時にするところもあるので、そのようなところはマルチタスクが要求される。
 このことを考慮して、最初はフルタイムで働くよりも、短時間、午前中だけとかにして、慣れてきたら、徐々に時間を延ばしていくようにした方がいいとのこと。
 この方は現在一人暮らしなので、退職後の状況により、居住地を変える必要もあるとのこと。
 今住んでいるアパートは、家賃が高いので今の職を辞したら、住んでいくことは難しいとのことですが、次の仕事が決まるまでは、引っ越しは考えないほうがいいでしょう。
 勤務地がどこになるかわからないし、我々の中には、急激な環境の変化には対応できない人間が多数います。転職のうえに居住地も変わる大きな変化はかなりのストレスなので、避けた方が無難とも言えます。
 仕事に就いて、その仕事が慣れるまで、親元で暮らすのも手といえるでしょう。
(二人目)
 就職した職場で、自分の正面の席に憧れの男性がいるので、その人と話すきっかけを作るにはどうすればいいか、とのこと。
 恋ハナの相談は、当会はほとんどありませんでしたが、今回既婚者が多く参加していたので、参考になるテクニックを教えていただきました。
 まず、職場で話すきっかけは時間としては
①昼休み
②仕事が終わった後
③喫煙等の一服時などで、
場所としては
①食堂
②帰り道
③喫煙所や給湯場所
等があげられました。
 そこでどのように話すきっかけを作るかとのことですが、
偶然を装う。そして、何かきっかけを待ちメールアドレスや電話(line)番号を記載したメモを渡すがあげられました。
 本来、人間関係だからマニュアルなどがなく、また、表情や雰囲気、いわゆる空気を読むことが必須な状況のなか、対人関係スキルが平均的に乏しい我々は、特に男女間の恋愛関係になるとなおさらわからなくなるでしょう。ハンデはいろいろあるけれどご成就をお祈りしております。
(三人目)
自分のコレクションであるミニカー数百台、金額にして150万円相当をリサイクルに出品し50万円で売ってしまった。そのことを後悔しているとのこと。
 片付け、断捨離ができない我々ですが、なぜ、できないのかを分析してみると、人間は、同じ価値のものでも得るうれしさより、失う悲しみの方が大きいことがあげられます。
 これは“行動経済学(“サンクスコスト“や”コンコルド効果“を例に)でも論説されているように人間の本能であると認識しておく。それだけで多少は腑に落ちるのではないでしょうか。
 実際に数字に出ている損失(150万円-50万円=100万円)については、コレクションされた物品を置いておくスペースだけで家賃がかかっている。それが月1万円にとしたとしても、1年間12万円だから、8年経過すれば元がとれるのではないか。
 あと、後悔する気持ちをどうするか、その全般的な答えとして、それは必然だった。運命、宿命だったと考えることです。宗教的な考えですが、神の采配と考えれば、諦めもつく。その意味でそのミニカーの葬式をしたらどうかとの意見もありました。

 

 

 

 

令和3年8月 室蘭市定例会

 

 

一人目

結婚10年経過しており夫が発達障害である。話が合わないことが多々ある。発達障害の人間とどのようにして折り合いをつけてればいいかが悩みであるとのこと。

  いわゆるカサンドラ症候でしょう。具体的にどのようなことか聞いてみたら

  ①正論しかいわない。

  ②白黒ではっきりつけないと気がすまない。

  ③話をしていても先ほど話したことを忘れてしまっている。

 ふだんの生活を観てみると、発達障害としての特性として

  ④自分に理解のない(相性が合わない)人間とは付き合わない

  ⑤家の中では、昼でもカーテンをして太陽光を遮断している。

  ⑥自分が理解できないことは行動しない。

が述べられました。

 発達障害あるあるのご主人だということが、参加者の中でみな理解できたようです。

これに対しての解決、対策案として

①まずお互いを認め合う意識を持つようにする

②理詰めで具体的な説明をして納得してもらう。

 先ほどの昼間からカーテンを閉めているのを止めて欲しいというならば

 近所から昼間からカーテンを閉めている家は怪しい、なにかカルト団体かテロリストと疑われ、町内会からも疎ましく思われて、結局日々の生活も不便になる(回覧板が廻ってこない、ごみステーションを使わしてもらえないなど)。

 理詰めの説得の論点として

Aメリット・デメリットを明確にする。

Bトヨタで実施している”なぜなに論法”を使ってみるとのことでした。

とにかく我々は、他人に共有することが苦手、それならば理詰めで説得するのが正攻法と言えます。

 他、ご主人も奥様も在宅勤務で一日中顔を突き合わしているとのこと。そうなるとどうしてもお互いストレスが溜まってしまうので、リモート環境が整っているカフェやファーストフード店などで仕事をするのもいいのではとの案もありました。

このご主人は、先ほど記載したとおり、嫌な人間とは付き合わない、だから個人経営者となったらしく、秀でた能力がなくサラリーマンしか選択肢がない我々の中では成功している人物と言えます。

 それでも、一番の理解者であるパートナーやその他の支援者にどれほどの苦労をさせているのか、というのをあらためて考えさせられました。

②二人目

現在介護職の仕事をしているが、今の仕事をどうするか?転職するか?継続するかで悩んでいるとのこと。実際にはどんなことかというと

 1落ち着いてすることができない

 2優先順位が決められない。

 3マルチタスクができない。

 4マニュアルがないので、状況判断をしなければならない。

 5言葉が聞き取りることができない APDでは?と思うこともある

 これらに対しアドバイスとして

  繰り返し確認。メモを取ること。それを見せる

  優先順位も頭の中で整理できていないとのことなので、いつもアドバイスするのは、”” ”縦軸” 緊急性 ”横軸” 重要性 のグラフをつくり、上司や同僚にどのようにして仕事を振り分ければいいいかを尋ねるのがいいのではとの話が出ました

また、とりあえず締切時間だけでも聞いておいてはとの意見もありました。

 時間配分がうまくいかないときは、タイマーを持って決められた時間ごとに、スケジュールを見ると上手くいくこともあります。

 今の仕事を継続することに関して意見やアドバイスが以上のとおりです。

 それでは辞めるとして、本人はどのような内容の仕事が希望なのかを聞いてみたら、チームワークが求められる仕事だったので、自分のペースが維持できる仕事がいいとのこと。

 これに対し、厚労省管轄の職業適性検査で適職を探したと言う参加者がいました。札幌在住の方なのですが、生活就労支援センター(ステップ)で仕事の適性検査を受けたとのことでした。また、職業訓練して、資格を取得するのもいいのではとの話もありました。

 あと、辞める前に信頼できる人に相談をしておく、との意見もありました。

 私も4月に転職しましたが、相談というより、どうせ辞めるならば、今までの不満を上司や人事等上層部にぶちまければよかったと思っています。やはりやれることはやっておいた方が後から後悔はしないのは、何事でも同じだと思います。

③三人目

 障害者雇用担当しているが、就労移行支援のことで聞きたい。とのこと。この方は人事関係の仕事をしているが、近日中に就労移行支援(作業所)から採用される人がいるとのこと。

 今回、この作業所の体験者はいませんでしたので、聞いた話程度のことしか聞くことができませんでしたが、一般の会社組織とは違うようです。

 もちろん会社それぞれが規定、規律、文化をそれぞれもっており、違うのは当然なのですが、その職場に適合させてあげるのが重要でしょう。支援者はどこも大変なのです。